要約筆記者養成講習会
都内某所で要約筆記者養成講習会の授業を行ってきました。
受講者の皆様、お疲れさまでした。
難聴の研究を行うようになってから要約筆記者対象の講習会、研修会の仕事もいただくようになった。
養成講習会で「厚生労働省カリキュラム準拠要約筆記者養成テキスト」を用いている場合は、
13講の対人援助のところを担当することが多い。
中身を見ると、「中途失聴・難聴者の臨床心理」という節もあるが、ソーシャルワークを解説する節もあったりして、
どちらかというと社会福祉よりの内容になっていると思われる。
講習の内容をテキストによらなくとも良い場合もあるので、講習会でとりあげたいことがらを
講習の経験をふまえて今一度整理しておく必要を感じたのだった。
まだ箇条書きだけれど今のところは、
・難聴と精神的健康の関係
・難聴者のコミュニケーションの特徴
・難聴者の心理的格好
・ストレスコーピング
というところだが、さらに具体的に詰めていこうと思う。
「聴覚障害者の精神保健福祉を考える研修会2016」
「聴覚障害者の精神保健福祉を考える研修会2016」という研修会に参加しました。
わたしは「実践発表」というセクションでお話しさせていただきました。
「難聴者の心理的な諸問題」という広いタイトルですが、これまでにおこなった難聴の方を対象にしたインタビュー研究などを紹介しました。
実践発表で報告された他の先生方は精神障害を持つろう者が中心の実践報告の話でした。自分の報告は聴覚障害者コミュニティでふだん生活しているのではない中途難聴者のインタビュー研究だったので、ひとりだけやや異質な感じになっておりました。
よく「ろう・難聴」とひとくくりにされることが多いけれど、普段良く使うコミュニケーションの手段、可視性の程度(手話を使う人や人工内耳利用者のほうが口頭で話せる難聴者、外から見えない憎い補聴器を利用する難聴者、補聴器を使わない難聴者にくらべて聴力に問題があることが外からわかる程度が大きいと考えられる)、聞こえの問題が起きた時期などによって起こりうる精神的健康上の問題や対処方法が大きく異なるように思われました。
必要な心理的支援の問題について、これから少しずつ整理できればと思います。
聴覚障害者の精神保健福祉を考える研修会2016
http://www.jyoubun-center.or.jp/2016/08/3917/
ワークショップ「難聴者の心理学的問題を考える」の情報保障について
下記に示した学会発表予定のうち,日本心理学会ワークショップ「難聴者の心理学的問題を考える」では,いくつかの手段による情報保障を確保する予定です。
・パソコン投影による要約筆記
・補聴器用の磁気ループを会場に設置
・PowerPointによるスライド呈示
ろう者や難聴者の方でもスムーズにご参加いただけるようできるかぎり心がけますので、ぜひお越しいただければと思っております。
よろしくお願いいたします。
2011年の学会発表
2011年に開催される今後の国内の学会発表(第1発表者),ワークショップの話題提供はいまのところ以下のとおりになる予定です。
今年の日本心理学会大会は現在所属している日本大学文理学部での開催です。学会会場でお目にかかれるのを楽しみにしております。
◆日本心理学会(9月15-17日)
【ポスター】
1PM086 「難聴」のしろうと理論(2)−「難聴の人々」についての検討− 15日 12:30-14:30
教室 123
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【ワークショップ】
WS048 難聴者の心理学的問題を考える 16日 9:30-11:30
教室 3309
企画者 山口福祉文化大学 山口利勝
司会者 日本大学 勝谷紀子
話題提供者 リオン(株) 藤坂洋一#
話題提供者 日本学術振興会(北海道大学) 名畑康之
話題提供者 日本大学 勝谷紀子
話題提供者 名古屋大学 今尾真弓
指定討論者 札幌学院大学 滝沢広忠
指定討論者 山口福祉文化大学 山口利勝
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WS112 抑うつの対人的アプローチ研究の最前線2 17日 12:30-14:30
教室 3306
企画者 日本大学 坂本真士
企画者 日本大学 勝谷紀子
司会者 日本大学 勝谷紀子
話題提供者 福井県立大学 黒田祐二
話題提供者 鳴門教育大学 内田香奈子
話題提供者 日本大学 勝谷紀子
指定討論者 神奈川大学 杉山崇
指定討論者 産業能率大学 山蔦圭輔
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◆日本社会心理学会(9月18,19日)
【ポスター】
P04-52 うつ病についての関心の推移:Yahoo!知恵袋の質問データの分析 19日 12:45-14:45
勝谷 紀子・岡 隆・坂本真士(日本大学)
http://www.wdc-jp.biz/jssp/archive/detail.php?s=2011-A-0162
東北地方太平洋沖地震に関する社会心理学者からの提言について
先週、東北地方太平洋沖地震がありました。
わたしもはじめて帰宅困難者を経験し、霞ヶ関から横浜までの徒歩をしいられました。
被災地のみなさまのご無事をお祈り致します。
本題ですが、現在、東北地方太平洋沖地震に関して社会心理学者から提言をする動きがあるようです。
みなさんで関連する情報をお持ちの方は、関西学院大学の三浦麻子先生におよせください。
くわしくは三浦麻子先生のブログをご覧ください。
http://www.team1mile.com/asarin/tdiary/?date=20110316
よろしくお願いいたします。
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追記:3月17日
専用のウェブサイトができたようです。
東北地方太平洋沖地震関連ページ(日本社会心理学会)
https://sites.google.com/site/jsspjishin/
上記サイトによりますと、連絡先は日本社会心理学会 広報委員会だそうです。
アドレス、ツイッターのIDは以下のとおりです。
E-mail: jsspjishin (at) gmail.com
Twitter ID: @jssp_pr
日本心理学会のワークショップ
今年の日本心理学会では、ワークショップをはじめて企画いたしました。上記の日付は開催日です。
抑うつの研究の中でもとくに対人関係、対人行動に焦点を当てた研究を中心に話題提供、討論をしていく予定になっております。
会場に足を運んでいただけることを心待ちにしております。
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WS114 抑うつの対人的アプローチ研究の最前線
22日 15:30-17:30
企画者 日本大学 勝谷 紀子
企画者 日本大学 坂本 真士
司会者 日本大学 勝谷 紀子
話題提供者 日本大学 亀山 晶子
話題提供者 信州大学 長谷川 孝治
話題提供者 神奈川大学 杉山 崇
指定討論者 東京家政大学 福井 至
指定討論者 北海道教育大学 三上 謙一 #