「聴覚障害者の精神保健福祉を考える研修会2016」

聴覚障害者の精神保健福祉を考える研修会2016」という研修会に参加しました。
わたしは「実践発表」というセクションでお話しさせていただきました。
「難聴者の心理的な諸問題」という広いタイトルですが、これまでにおこなった難聴の方を対象にしたインタビュー研究などを紹介しました。
実践発表で報告された他の先生方は精神障害を持つろう者が中心の実践報告の話でした。自分の報告は聴覚障害者コミュニティでふだん生活しているのではない中途難聴者のインタビュー研究だったので、ひとりだけやや異質な感じになっておりました。
よく「ろう・難聴」とひとくくりにされることが多いけれど、普段良く使うコミュニケーションの手段、可視性の程度(手話を使う人や人工内耳利用者のほうが口頭で話せる難聴者、外から見えない憎い補聴器を利用する難聴者、補聴器を使わない難聴者にくらべて聴力に問題があることが外からわかる程度が大きいと考えられる)、聞こえの問題が起きた時期などによって起こりうる精神的健康上の問題や対処方法が大きく異なるように思われました。
必要な心理的支援の問題について、これから少しずつ整理できればと思います。

聴覚障害者の精神保健福祉を考える研修会2016
http://www.jyoubun-center.or.jp/2016/08/3917/